月に1回、近くの介護施設でハンドトリートメントのボランティアをしています。一緒に行っているMさんが、以前働いていた職場でもあり、「お金がかからないことなら」とすんなり受け入れてくださいました。しかもそのときの施設長は、私の高校時代の恩師でもありました。
アロマテラピーが介護にも役に立つということはわかっていても、取り入れるとなると難しいのが現実です。実際にここの介護士さんたちも、実験的にアロマを導入したことがあったそうですが、続けることは難しかったようです。ボランティアということで、施設長は経済的な面での壁はないのですんなりOKでしたが、看護師長さんはやはり安全面での心配をされているようでした。高齢の方ばかりで、病気がない人はほとんどいませんから当然のことです。安全な精油を使うこと、一般の方よりも弱めに施術することなどをお話しし、納得していただきました。
初めはお医者さんと間違えられ、トリートメントの感想を聞かれると「どこも悪いとこないんか?」と言っていたおばあちゃん(ほとんどおばあちゃんなのです)たちでしたが、2年目に入りようやく顔を覚えてもらえて、心待ちにしてくれている人もでてきました。認知症でいつも大声で叫んでいるおばあちゃんがいるのですが、トリートメント中はとても静かに落ち着かれます。誰かそばにいてほしいのでしょうね。また、初めは遠慮がちだったおばあちゃんも、「おおきに、すまんな」と言ってくれたり、帰るときに手を振ってくれたり
本当にかわいくて、うれしくなります。
アロマと言っても、ごく薄い濃度でしか使っていませんし、嗅覚が衰えてきているおばあちゃんたちには、香りはほとんどわからないようです。どちらかというと、職員の方が「いい香りやね
」と反応してくださいます。
介護の仕事は本当に重労働です。流れ作業のようになってしまうのも、残念ですが仕方のないことなのかもしれません。そんな中で、ほんのわずかな時間ですが、私たちのしていることがお役に立てればうれしいです。
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